#ABE通信 42

2月1日

 

北に行く

北伐である

そう今日は

彼女のお姉さんに初めて会う日だ

30代らしい

ジェネレーションギャップを

どう乗り切るか

バスの中で考えていた

そして、

俺が中国語を話せない事を

思い出した

 

霞城セントラルより1.25倍強い

ビルについた

そこでお姉さんと集合し

香港料理を食べる手筈だ

アルコール消毒を吹きかけられながら

俺は入店した

香港料理を

食べた

 

お姉さんが

30分程遅刻して来た

戦国時代の阿部なら

切り捨てていたが

時は令和だ

お姉さんを一瞬見ただけで

吹きそうになった

それは彼女のお母さんと

似過ぎているからだ

親子だから仕方ないと思うが

親子の似ている状態にも

限度という物がある

それを追い越して来たんだ

 

ひっきりなしに

中国語と英語で会話してくる

俺が話せないのに

気付いていないのか

 

ひっきりなしという言葉を

人生で使うタイミングは無いと

感じていたが

まさか24歳で

ひっきりなしと使わせてくれた

彼女のお姉さんに

僕は感謝をしたい

 

しかも

Googleの機能で中国語を英語に

翻訳をして

俺に文章を見せてくる

いや

日本語に変換しろよ

読めねーよ

 

まーなんとなく

伝わる事ができた

彼女のお姉さんが

僕に言いたかった事は

「私はどんな事にも挑戦する事が好き」

知らねーよ

 

 

台北にあるお寺に行く事にした

そろそろコロナウィルスも

やばいと感じたか

人口の

100%が

マスクである

 

おみくじを挑戦する事にした

伝統的なやり方を教えてもらい

くじを引いた

彼女のお姉さんに内容を教えてもらった

彼女のお姉さんは占いが好きで

おみくじに書いてある言葉を

現代の言葉に変換できるらしい

流石長女である

一言目に

「死を意味します」

と言われた

ちょっとまて

おい

 

いや中吉って書いてるし

年始の占い

山羊座o型1位なんですけど

 

綺麗な瞳で姉は英語を口にしている

 

おみくじを破り捨て

台北にある

象山という

象さんだ!と言ったら

殺されそうな

山でハイキングをする事にした

 

2度心肺停止になりながらも

登り切った

階段が急すぎる

綺麗な景色である

 

もしかしたら

景色を綺麗と思える

自分の心が

綺麗なのかもしれない

 

彼女のいとこの友達が合流した

どういう友達だよと思ったが

まあいい

ただ

34歳だと思ったら26歳だった

台北にある韓国チキン屋に行った

韓国のチキンが美味しい過ぎるために

我慢できなかったが

無事にあまり美味しくなかった

 

その後お洒落なバーで

優雅に赤ワインを嗜んだ

1日はどうあがいても

終わるもんだ